先日、キャットドームのオンラインワークショップを開催させていただきました。お申し込みくださった皆様、ありがとうございました。作品づくりのほう、進んでいますでしょうか?
●新しい試みで配信撮影 さてさて、そのオンラインワークショプでは編んでいる私の手元を撮影するために書画カメラというものを導入したのですが、それがとても便利だったのでブログで紹介することにしました。長文になりますが、クラフトやお料理動画など手元の撮影に取り組んでいらっしゃる方に読んでいただければと思います。 この画像はそのカメラを使ってオンライン配信をした時のセッティングです。 ●今までの撮影で困っていたこと これまでオンライン配信だけでなく、編み物のプロセス動画を撮影する時は三脚を立て、それにカメラを付けて三脚を両手で囲むような感じで編んで撮影していました。私の目線で編む映像を撮るときはどうしても私の前にカメラを置いて三脚を両手で囲むようにして編むことになってしまいます。 そうするとカメラの小さな液晶を見ながらでは編むのが大変で、編む行為に気を取られるとしょっちゅう撮影範囲から手元がはみ出てしまい、何度も取り直しをしながら撮影していました。 そういった状況の中、たまたまMac系雑誌の周辺機器レビューで書画カメラというジャンルの新製品情報があり、もしかするとこれは私が不便と感じていたことを解消するツールかもしれないとひらめき、色々調査しました。そしてその雑誌で紹介された書画カメラメーカーIPEVOさんが作った動画を見て使ってみたくなったのです。 その動画がこちら。 →「癒しの動物羊毛フェルトブローチオンラインハンドメイドコース」→「エクレア作りオンラインコース」 どちらも、書画カメラをうまく使って手元の操作をうまく配信していると思いませんか? この動画のおかげで私の編み物配信撮影が簡単にできそうなイメージが沸いてきたのでした。 そしてMac系雑誌で紹介された最新機種の書画カメラ「IPEVO V4K PRO」を日本代理店のアビコジャパンさんにご提供いただき、実際にオンラインワークショップで使うことにしたのです。 ●そもそも書画カメラとは? ここで、書画カメラというジャンルのカメラについて触れておきます。書画カメラとはデスクなどに置かれた書類を真俯瞰で撮影ができるアームが付いたビデオカメラのことで、OHPなどに代わるアイテムとして教育現場で普及されてきたものです。なので元々は書類撮影のためのものだったのですが、最近はマイクが付いたり4K映像に対応したりと、ビデオ撮影に特化したものが出てきたようです。私は、雑誌のレビューを読むまでは全く知らなかったのですが。 この画像は今回使用した「IPEVO V4K PRO」になります。 ●使ってみて良かったこと (1)設営の手軽さ これまで、編んでいる手元を撮影するときは三脚を立て、それにカメラをセットするという作業があり、三脚を立てるスペースがデスクまわりに必要でした。ですが、このカメラはデスクの上に置くだけなそういった大掛かりな作業が無くなりました。 (写真1枚目参照) (2)PCの大きな液晶画面を見ながら編める カメラはPCのUSBポートに接続するので、PCの大きな液晶画面で確認しながら編めるようになりました。これについては、一般のデジタルカメラでもPCに接続してライビュー撮影ができるので大きなメリットではないかもしれませんが、カメラにUSBポートから給電されるので、バッテリー切れなどの心配がありません。 (3)手を自由に動かせる カメラの土台を撮影ポイントの横に置けるため、アームが邪魔にならず編んでいる手を自由に動かせます。なので、無理な体制で長く編むことがなくなり、撮影ミスも少なくなりました。 (4)梱包箱に収納できる 製品が入ってきた梱包箱は出し入れしやく作られているので、使い終わったらアームを折りたたんでサクッと収納できます。 しかも持ち手がついているので、簡単に持ち運びがしやすいのです。それとシンプルな外装も気に入っています。 元々はオンライン配信に活用するつもりでしたが、オリジナルソフト「IPEVO Visualizer」を使って録画することもできます。4K画質での録画や、タイムラプスやスローモーション撮影など機能は色々。ただ、しっかりとしたマニュアルがないので設定画面で色々調整する必要があります。 こちらはそのソフトを使って編んでいる手元を撮影したものです。なかなか良い感じに撮影できましたよ。 →「包み編みダイジェスト」 ***** といった感じで概ね満足のいく使い勝手だったのですが、それでも気になったところがありました。 ***** ●想定よりも気になったところ (1)もう少し高い位置から撮影したい 元々は書類を写すカメラなので、それが写る範囲をベースにアームの長さを設定しているのでしょう。なので動きのある手元を写すにはもう少し高い位置にカメラを固定したいのですが、それにはアームの長さが短いのです。なので、それを解消するためにカメラの撮影ポイントが高くなるようにカメラの下に台を入れています。(写真1枚目を参照) ただし、これ以上アームを長くするとそれを支える台を大きくしたり重くしたりと本体を大きくしなければなりません。そうすると設営の手軽さが失われてしまうの、私はでこのままで良いと感じました。本体の下に台を置けば済みますしね。そうそう、最初のほうで紹介したエクレア作りの動画でもカメラの下に台を敷いて高さを調整しているんですよ。 (2)映像の色調 実はこのカメラをお料理の動画サイト「北欧のおやつとごはん」を運営しているフクヤさんにも使ってもらったのですが、撮影の色合いが少しあっさりしていて、被写体(フクヤさんの場合はお料理)の色再現に物足りなさを感じるということでした。 確かにそう感じるところもあります。お料理の映像は色も大切ですからね。でも、そのあたりは編集ソフト側で多少の調整が可能で、クラフト系の動画の場合はそこまでシビアにならないので、こだわりの強い映像を撮影する以外は大丈夫ではないでしょうか。 (3)WEBカメラ+アームの価格設定 この機種V4K PROはAmazonで19,800円で販売されているのですが、考えてみるとWEBカメラ単体とそれを固定するアームが組み合わさったものとして考えると高価であるようにも思えます。最近のWEBカメラは4K対応で3,000円〜5,000円で買え、それにカメラを固定するアームを買っても8,000円くらい。なので同機能のこのカメラは割高です。でもそうやって色んなアイテムを組み合わせていくと結局は設営の時に面倒になってきます。この書画カメラの場合は箱から本体を取り出してPCに繋ぐだけです。この設営の気軽さに価値を見出せる方にとってはこのカメラは有りだと思うのです。 ●購入に関しての注意 (1)製品本体にはマニュアルがまったく入っていません。メーカーの製品ページから日本語のマニュアルをダウンロードしてください。このことはAmazonの商品説明ページにもしっかり書いてありますので、そういった部分はしっかり確認をお願いします。 (2)PCと接続するUSBポートはタイプAです。最近のMacBookはUSBポートがtype-Cだけなので、そのままつなぐことができません。お使いになるPCのUSBポートに合うアダプターを準備してください。 ***** 長々と書いてしまいましたが、このカメラは私が編み物の動画配信をするにあたってすごく使いやすいものだと感じました。今後もこのカメラを使って動画配信などに取り組んでいけたらと思っています。 ***** 最後にこのカメラの製品ページや販売先などを記しておきます。 ・IPEVO V4K PROの日本代理店のページ →https://abicojapan.com/v4kpro/ ・Amazonで購入する場合はこちら →IPEVO V4K PRO 超 USB 書画カメラ なお、このページで書いている感想は私個人が感じたのことなので、実際にみなさんが使ってみると違う感想をお持ちになる場合があるかもしれません。そのあたりはご自分の責任の範囲でお使いくださるようにお願いします。 また、使い方でご不明な点がありましたら、日本代理店のアビコジャパンさんへお問い合わせをお願いします。 https://abicojapan.com
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| 2021-11-09 22:01
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